幅広い用途で使える風呂敷のある生活
利便性の高い風呂敷
風呂敷とは四角形の布で、基本的に物を包んだりするのに使います。
物を包む以外にも、頭に巻いたり、紐の変わりにしたり、頑丈なものなら
押さない子供を入れて抱っこ紐の代わりにしたり、場合によっては
包帯代わりにも使えるなどさまざまな用途に用いられます。
ベルトや鞄のようにかっちりと形の決まった物は決まった使い方しかできませんが、
風呂敷や帯紐は融通が効く、道具をそろえるのではなく多用途に使いこなすのを
よしとする日本らしい製品です。
着物の着付けに欠かせない帯締めとは?
帯締めというのは、着物の着付けをするために用いられる
帯を固定するために必要な紐のことです。
歴史というのは江戸時代になってから始められたもので、
当時は歌舞伎などの伝統芸能が流行していましたが、歌舞伎役者が
衣裳の着崩れをしないように帯の上に締めたひもというのが
帯締めのはじめてとされています。
このようなことがきっかけとなって庶民のあいだでも
帯締めが広められるようになりました。
帯締めの紐には二種類のものがありますが、そのひとつが丸ぐけと言われるもので
布で綿をくるんだ紐のことです。
もうひとつは組み紐といわれていますが、組み紐というのはまた、
さらに三種類に分けることのできるもので、それぞれが丸打ち、
角打ち、平打ちと言われています。
組み紐は中国から伝えられたもので、日本の伝統工芸とされているものです。
このような帯締めは紐を1本を仕上げるのにはかなりの高度な技術や集中力、
経験なども要するものとされています。
活用の幅が広がり続ける風呂敷
風呂敷の利便性は、ボタンや持つ手が無いただの一枚布であることです。
大きなものを包むこともできますし、小さな物を包む場合でも
余計な部分をたたんでしまえるのでかさばりません。
これが鞄の場合は大きさ以上の物を無理には入れられないし、
小さいものを入れても鞄自体の大きさは変わらず、邪魔になってしまいます。
布があまれば持つところとして縛ることもできます。慣れてくれば
背中に背負う鞄のように使うこともできます。
使う人のセンスを見せられるおしゃれな入れ物といえます。
鞄にする以外にも、風呂敷には様々な使い道があります。
インテリアとしてはクッションカバーやテーブルクロス、
大きな風呂敷であればレジャーシートとしても使えます。
最近ではファッションアイテムとしても取り入れられています。
スカーフのように首に巻いたり、エプロン代わりに使うなど。
新しい使い方を見つけて楽しむのも良いですね。